院長ブログ

皮膚科医のすすめるサンスクリーン剤

カテゴリ:美容について| 2008.07.1

サンスクリーン剤はいまや単なる日焼けを予防するだけのものではなく、
長時間の紫外線によっておこるシワやシミという光老化を抑える役割があります。
ではどんなサンスクリーン剤がよいのでしょうか。高い効果、安全性、安定性、使いやすさ、耐水性、かぶれにくさなどがポイントになります。
ではそれらをチェックしてみましょう。

効果
SPF:UVBに対するサンバーン(日焼け)予防効果を示す値です。SPF値(Sun Protection Factor)は光に当たって皮膚が赤くなるまでの時間が、サンスクリーン剤を塗った時に何も塗らない時の何倍になるかを示す値です。つまり、何も塗らないで20分で赤くなるときに、サンスクリーン剤を塗ると200分で赤くなれば、それはSPF10ということになります。SPFが高いほど防御効果が高くなります。現在は上限が50+とされています。表示されているSPFは室内で測定したものですので、実際は屋外の自然光の下では温度、湿度、製品の安定性など条件が悪くなりますので、表示されているものより少なめと考えるほうがいいでしょう。特に高SPF値製品ほど、実際のSPFとは解離するといわれています。
PA:UVAの防御能を示します。PA値はUVAを照射して2-4時間後に生じる即時型色素沈着を指標としています。弱いものからPA+、PA++、PA+++と3段階あります。UVAが光老化と関係が深いので、PA値も選ぶ上でポイントです。

成分
無機系素材(inorganic)と有機系素材(organic)に分類されます。以前は散乱剤と吸収剤と呼ばれていました。無機系素材には酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、アルミニウムなどがあります。酸化チタンは白うきしますが、最近では微粒子にするなど改良されています。有機系素材には、桂皮酸系のParsol MCXやベンゾイルメタン系のParsol 1789が最近ではよく使われています。有機系素材(吸収剤)は一般に化学的に不安定なので、紫外線で防御能が低下します。安定性のために製造各社は製法に改良や工夫をしています。

使い方
1.日常の買い物や通勤ではSPF30くらいまでのもの
2.真夏の外出にはSPF40-50程度
3.海やプールではそれ以上のもので耐水性のもをおすすめします。
4.小児や敏感肌には無機系素材のものをお使いください。
表示されたSPFやPAの効果を得るには、クリームでは顔でパール玉2つ分とされています。塗る量を半分にした場合、SPF値は20-50%に低下するという報告もあります。パッケージなどに表示されている量を2-3時間おきに塗りなおすのが理想です。
女性の方に:顔への塗り方ですが、化粧水や乳液のあとに、まず、サンスクリーン剤を塗ります。その後下地、ファンデーション、パウダーと重ねることを推奨します。化粧品にも紫外線防止効果の成分がほとんどのもので含まれていますので、重ねることで単独よりもより皮膚をカバーできます。

注意
サンスクリーン剤の吸収剤による接触皮膚炎(かぶれ)や光接触皮膚炎(光にあたってかぶれの反応が出る)がありますので、
外用後、異常があれば皮膚科を受診してください。

選び方
同じSPF値、PA値でも皮膚結合性の強い製品でしかも安定した成分のものをお選びください。きちんと効果のあるサンスクリーン剤で秋以降それから数年後のシミを予防してください。

当院取り扱いサンスクリーン剤
いずれもクリニックのみで取り扱い品です。価格は税込み
UVイデアXL [ラ ロッシュ ポゼ]  化粧下でも体でも使いやすく優秀・・・・3,570円
アンテリオスXL [ラ ロッシュ ポゼ] アウトドアや日光に過敏な皮膚の方に・・3,780円
ドゥーエ日やけ止め   [資生堂]   年齢、性別を問わずお手軽に・・・・・・2,310円
ドゥーエ日やけ止め(ノンケミカル) [資生堂]  吸収剤を含まない・・・・・・2,310円

※院内で販売はしていませんが、アクセーヌ、ノブ、ROC、コラージュなどが一般に販売されているものの中では信頼できる製品です。

参考:文光堂 「一冊でわかる光皮膚科」

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